在学生の方
学内講演会(2025年1月15日)のご案内 : 「ネオジム磁石の発明~そのとき私は初心者だった~」
世界最強のネオジム磁石を発明されました、佐川眞人博士に2025年1月15日学内にて、ご講演をいただきます。博士は、2012年日本国際賞を受賞され、2022年にはエリザベス女王工学賞、2024年には欧州発明家賞を受賞されました。現在も、真摯に研究に取り組んでおられます。佐川博士に研究・発明・開発の楽しさ、ものづくりへの取り組み、視点、など、学生各位、教員各位、卒業生各位にご講演頂きます。
博士の発明された、ネオジム磁石を用いたモーターは小型軽量で高い効率を得られることから、携帯電話、ハードディスク、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、掃除機、エレーベータ、工作機械などに広く使用され、省エネルギーに大きく貢献しています。また、地球温暖化対策としての風力発電機の高効率発電機やハイブリッド自動車や電気自動車のモーター/発電機の全てに使用されるなど、省エネルギー、CO²排出量削減への貢献がますます増大しています。
〇日 時:2025年1月15日(金) 17:00~18:00
〇場 所:工学研究科内C3-302講義室 ハイブリッド開催 ※オンライン参加の方は事前申込をお願いします。
〇講 師:大同特殊鋼(株)顧問 神戸大学高等学術研究員特別栄誉教授 佐川眞人博士(E⑭)
〇演 題:『ネオジム磁石の発明~そのとき私は初心者だった~』
〇講師プロフィール
学歴:
1968年神戸大学工学研究科(電気工学)修了
1972年東北大学大学院工学研究科博士課程後期課程修了
職歴:1972年富士通(株)入社、住友特殊金属(株)、を経て。NDFEB(株)設立、大同特殊鋼(株)顧問
講演概要
私は大学院修士(神戸大)と博士(東北大)で固体清浄表面上での結晶成長の研究をした。会社に入って磁性材料を開発する研究チームに配属され、入社5年目にSmCo磁石の研究テーマを与えられた。SmCo磁石の研究をしながら、希土類(R)磁石はRFe磁石であるべきだと思い、5年後にNdFeB焼結磁石を発明した。誰も指導者はいなかった。私は初心者であった。NdFeB焼結磁石は1982年に出現してからずっと世界最強磁石である。何で初心者の私がこんなに大きな研究成果を上げることができたのか?初心者であったからチャレンジできたのだと思っている。皆様、大学院でしっかり基礎力をつけ、社会に出たら、人類のニーズを満たす研究テーマにチャレンジしてください。 |
※オンラインでご参加の方はZoomURLをお送りしますので、下記フォームよりお申し込み下さい。